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コーマワークとは

ユング派の流れを汲むプロセス指向心理学(プロセスワーク)に基づいた、意識障害の方への深層心理学的アプローチです。

意識がないと診断されていても、無意識の領域は息づいているという想定のもと、サポートしていきます。

まず、その方のこれまでの人生や好きだったことなどを伺い、心理状態を推測します。

そして、まぶたの動きやささやかな手の動きなどを、ご本人から発せられるコミュニケーションの入り口と捉え、優しく触れて関わっていきます。

​30年以上の臨床実績があり、日本だけでなく海外(アメリカ、ドイツ、ニュージーランドなど)の病院などで、患者さまやご家族をサポートするために行われています。

ご本人、ご家族、援助者などと、非言語コミュニケーションも含めた対話を通して、奥深い思いにつながることで、目覚めてゆく意識を支援します。

※医療行為ではありません。また、回復をお約束するものではありません。

コーマについて

英語で「Coma・コーマ」は、「昏睡」を意味します。

コーマワークにおける「コーマ」とは、いわゆる昏睡状態だけではなく、様々なレベルの意識障害や認知症、亡くなる間際などで、通常とは違う意識状態にあることにより、周囲とのコミュニケーションが困難な状態をいいます。

私たちも、日常生活の中で(ぼーっとしている時や、何かに集中している時、眠っている時など)様々な意識状態を経験していますが、「コーマ」とは、ある意識の状態にとどまっている状態、流動性がなく滞っている状態、と言うこともできます。

また、昏睡や意識障害といわれる状態にはなく、普段健康に生活している私たちの中にも、固まっていたり、閉じこもっていたりなど、外との行き来(コミュニケーション)が難しいような部分があるかもしれません。そのような状態も「コーマ」と呼ぶことがあります。

このように、その方の一部分がある状態にとどまっている時、そこにはその方の大切な信念や価値観があり、その先には、新しい未知の可能性が秘められているかもしれません。

そのひとつひとつに丁寧に意識を向けていきながら、その場にとどまることも、新しく未知な経験を取り入れることも、そのどれもが尊重され、ご自身が意識的に選択できるように、コーマワークでは流動性を大切にしています。

対象となる方

  • 遷延性意識障害や植物状態など、意識障害があると診断されている方

  • 亡くなる間際で、昏睡・せん妄状態などにある方

  • 認知症など通常の意識状態ではない方

  • コーマの方のご家族、ご友人、または援助職の方で、コーマの体験をしてみたいという方

  • ご自身の中のコーマと呼ばれるような部分を探求してみたい方 等

※病状に応じて、お受けできない場合もあります。あらかじめご了解ください。

対象となる方
コーマについて
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